統合失調症体験記05・・・鏡の世界 ver0.90

LINEで送る
Pocket

Print

ここまでくると動画を見ているのも苦痛になってくる。そしてある日私がコメントしていた動画に「職人は無職」というコメントがはり付けられた。私は普通にコメントしていただけだったが、職人=私であり、無職である私をせせら笑うコメントであると思い込んでしまった。心に檻が「ガシャン」と降ってきて心と体に大きな隔たりができたように感じた。この事で私は「心を殺された」「魂を失った」と思うようになる。

15第五章

失った魂はどうすれば取り戻せるのか、私は考えた。そして「鏡」に着目する。鏡の中の世界は現実の世界とは別にあって鏡の中の自分の魂は生きていると思った。この魂を現実世界の自分と鏡の世界の自分とで共有することで心を取り戻せるのではないかと思った。同時に悪意あるコメントや見られている感じから「魂を守る」(具体的に言うと魂を現実世界と鏡の世界の間で行ったり来たりさせることで私を見ている相手に魂の在り処を悟られないようにする)こともできるようになった。要するに誰かに見られているけど本当の自分(魂)は見られていないと思いたかったのだ。

150%e7%ac%ac%e4%ba%94%e7%ab%a0

鏡の世界と魂の交換を繰り返しているうちに今度は現実世界の人間とも魂を交換できるのでは?と思った。そしてそれは突然実現する。ある日ストーブの灯油を交換しようとして灯油をこぼしてしまった。私はその時ふと、「お水」と口にした。自分では考えてもいないような一言がとっさに口から出てきた。私は不覚にも自分が言ったことで大爆笑してしまった。そしてその言葉は私が言ったのではなく「明石屋さんま」の魂が私に言わせたのだと思った。それから他人の魂すら自分の魂の代わりにすることができるようになった。

160%e7%ac%ac%e4%ba%94%e7%ab%a0

毎日の日課になった散歩中も他人の魂を自分の中に入れてその魂の思うがままにすることもあった、自分をオートマチックに運転している気分だった。統合失調症の陽性症状に、外から身体や思考を操られるような体験(作為体験)があるそうで、私もまさに作為体験を経験していたことになる。

15第五章

この頃はまだ昼夜逆転しているものの普通(?)に生活していた。ただ眠れなくなってきたのもこの頃。家の中にいても他人の目が気になって仕方なかった。自分の思考が他人に漏れているような気がした。妄想はエスカレートしていった。

目次に戻る

統合失調症体験記・・・動画 ver0.90

LINEで送る
Pocket

統合失調症体験記Ver.0.90のイメージ映像を作ってみました。

Ver.0.50からの変化もあるので、見ていただけると嬉しいです。

本年も地球の設計図を考えるをよろしくお願いします。

統合失調症体験記04・・・第三者の視線 ver0.90

LINEで送る
Pocket

Print

「神様が見てくれている」幸せな状況の中、私は今度こそ普通に人生を送ろうと思った。まず始めたのがアルバイト、これで立派な社会人になったつもりだった。そして時間があればとにかく歩いた、健康にも良いし何より歩いているだけで幸せな気分になれた。

アルバイトを始めてから1ヶ月、全てのことが順調に進んでいくように思えた、しかしそれは表に見えているだけのことで、裏では病気が着々と進行しつつあった、統合失調症の経過に前駆期、急性期、消耗期(休息期)、回復期というものがあり、このころの私は前駆期だったのだと思う。仕事の関係で相変わらず昼夜逆転の生活だった。

Print

そんな中風邪をこじらせ気管支炎を発症。何故か疲れているのを自覚できなかった。当然バイトも1週間お休みをもらって気管支炎の療養に努めた、気管支炎は治ったがバイトはクビになった。社会人になったつもりが1ヶ月で無職に逆戻り、これにも相当ショックを受けた。

Print

ニコニコ動画を見ていて第三者の視線を感じるようになったのはこのころ。「神様が見てくれている」のとは別な何か覗かれているような嫌な感覚だった。ニコニコ動画は動画にコメントを付けることができるのですが、この頃の私は他人のコメントが自分に向かって発せられているように感じていた。これらの感覚を総合して私が出した結論は「不特定多数の誰かがモニター越しに自分を見ていて、私の行動についてコメントしている」だった。

120%e7%ac%ac%e5%9b%9b%e7%ab%a0

客観的に考えればありえないような思い込みがこの辺からエスカレートしていく。本人は客観的に考えて出した結論のつもりなのが性質が悪い。自分の間違いに気づけなくなってくる。

目次に戻る